原著
下部食道噴門がんに対する非開胸的切除by-pass法の臨床的検討,特に噴門部がんとの比較について
浜井 雄一郎, 谷 忠憲, 多幾山 渉, 西廻 和春, 平井 敏弘, 河野 博光, 三好 雪久, 浜田 雄蔵, 池田 俊行, 服部 孝雄
広島大学原爆放射能医学研究所外科
下部食道噴門がんに対し,非開胸的切除,by-pass法を行った症例55例の内,扁平上皮がんを除く,腺がん49例をCE群とし,胃全摘を主体に手術をした噴門部に主占居する胃がん49例をC群として,ッ反応,PHA皮内反応,DNCB反応およびPHA,PWMに対する末梢リンパ球幼若化反応などの免疫学的パラメーターの術前後の推移,遠隔成績およびその他の臨床成績について比較検討した.特に3年生存率では,stage I+IIではCE群62.5%に対し,C群82.4%とC群が良好であったが,stage IIIでは前者50.0%,後者37.5%で,stage IVでも前者24.7%,後者14.2%とCE群が良好な結果をえた.その他の臨床成績などにも,若干の検討を加え報告する.
索引用語
下部食道噴門がん, 非開胸的切除, by-pass法, 免疫学的パラメーター
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