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第14巻 第7号 1981年7月 [目次] [全文 ( PDF 700KB)]
原著

食道癌の頚部リンパ節転移

三戸 康郎

福岡大学医学部第2外科

 食道癌の頚部リンパ節転移状況を頚部食道癌9例および胸部食道癌23例について検討した.
 頚部食道癌においては,中深頚リンパ節(102-b)で最も転移率が高く(77.8%),上深頚リンパ節(102-a)(33.3%),鎖骨上窩リンパ節(104)(33.3%)がこれに次ぐが,癌の占居部位が下咽頭に及ぶ例では102-aへの転移率が50%と高かった.
 胸部食道癌のうち頚部転移(102-c,104)のみられたのはIm食道癌のみであったが,その転移率は,右鎖骨上窩リンパ節で26.1%,左が13.0%であった.これを上下縦隔及び腹部リンパ節など他の部位のリンパ節転移の有無との関係でみてみると,N0群で20%,N1群0%,N2群33.3%,N3群50%,N4群60%とリンパ節転移範囲が広くなるにしたがって,頚部転移率も増加した.
 頚部郭清併施食道癌と非郭清食道癌の累積4年生存率を比較すると,前者が39.2%,後者が21.4%と,頚部郭清の効果がみられた.

索引用語
食道癌, 頚部リンパ節転移

日消外会誌 14: 1016-1022, 1981

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