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第14巻 第8号 1981年8月 [目次] [全文 ( PDF 880KB)]
原著

特発性門脈圧亢進症の成因に関する研究―抗リンパ球抗体の検出―

梅山 馨, 西野 光一, 深水 昭, 由井 三郎, 藤本 泰久, 吉川 和彦, 山下 隆史

大阪市立大学第1外科

 特発性門脈圧亢進症の患者血清中の抗リンパ球抗体をTerasakiのcytotoxity testに準じて,試験管法にて検討した.本症21例(男7例,女17例)中本抗体は7例に陽性ですべて女性であった.かつ摘脾後には,術前陽性を示した6例中,高値を示した1例が減弱し,他はすべて陰性化した.かかる抗体は妊娠やHBs抗原,抗体との相関は明らかでなく,15℃を至適温度とするIgM型に属するもので全身性紅斑性狼創(SLE)で検出されているものと同じ性格のものであった.この事実は,本症の成因に何らかの感染を基盤とした免疫異常の存在する可能性を示唆したものである.また本症末梢血中のリンパ球の減少と抗リンパ球抗体活性との間には負の相関がみられたことから脾機能亢進にみられる白血球減少の原因の1つに本抗体の関与も示唆された.

索引用語
特発性門脈圧亢進症, 抗リンパ球抗体, 摘脾, 脾機能亢進症, 白血球減少

日消外会誌 14: 1204-1212, 1981

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