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第14巻 第10号 1981年10月 [目次] [全文 ( PDF 542KB)]
原著

食道静脈瘤に対する血行遮断術の下部食道噴門括約機構に及ぼす影響―臨床的,実験的検討―

武田 仁良, 掛川 暉夫, 山名 秀明, 東 博治, 外山 俊二, 内山 真紀

久留米大学医学部第1外科

 食道静脈瘤症例45例と雑種犬15頭を対象として直達手術における血行遮断術が下部食道噴門括約機構に及ぼす影響を胃食道内pHおよび内圧測定により臨床的・実験的に検討した.臨床では左開胸経横隔膜的到達法,実験では経腹的到達法により血行遮断術を施行したが術後4週目のpH測定にて臨床で20%,実験で28.6%が逆流ありと判定された.また下部食道括約帯(LES)圧も臨床,実験の両者とも術前に比ベて有意な低下がみられた.そこで臨床,実験ともにNissen法による噴門形成術を追加施行してみたところ全例とも逆流なしと判定され,LES圧も術前とほぼ同値が保たれていた.このことより血行遮断術は下部食道噴門括約機構を破壊する危険性が大きく逆流現象発生を引き起こす可能性が高いことより,これを防止する一対策として噴門形成術の追加施行が有用であった.

索引用語
血行遮断, 食道内pH曲線, 食道内圧曲線, 食道静脈瘤

日消外会誌 14: 1393-1498, 1981

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