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第14巻 第10号 1981年10月 [目次] [全文 ( PDF 589KB)]
原著

肝腫瘍の超音波診断に関する検討

稲吉 厚, 渡辺 栄二, 田代 征記, 横山 育三

熊本大学第1外科

 われわれは,限局性肝疾患43例を検討し,とくに肝癌33例のエコーパターンを,手術所見,切除標本および剖検所見と対比し検討した.
 肝嚢胞はすべてcystic patternを示したが,肝膿瘍は,膿の性状により,echogenic pattern,hypoechoic pattern,cystic patternを示すものがあった.限局性結節性肥大,肝血管腫は,echogenic patternを示した.
 肝癌のエコーパターンとしては,echogenic pattern,hypoechoic patternおよびmixed patternが認められ,肝細胞癌ではmixed patternが70%を占めた.切除または剖検により,組織学的に検索可能であった肝細胞癌14例のうち,腫瘤最大径が5 cm以上の10例は,echogenic patternまたはmixed patternを示し,組織学的に腫瘤内に壊死を認めた.以上の結果より,echognic patternおよびmixed patternのechogenic areaは,腫瘤内壊死が関与していると考えられた.

索引用語
超音波診断装置, 肝腫瘍の超音波診断, 肝の超音波診断

日消外会誌 14: 1445-1451, 1981

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