有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第14巻 第12号 1981年12月 [目次] [全文 ( PDF 601KB)]
原著

食道癌の治療方針に関する検討―術前照射と術後照射の比較―

藤田 博正, 橋本 敏夫, 野田 辰男, 丸谷 巌, 佐藤 正典, 高橋 任夫, 大山 廉平, 中村 修三, 高野 真澄, 福田 健文, 田中 幸房1)

国立栃木病院外科, 同 放射線科1)

 食道癌160例について,術前照射と術後照射の治療成績を比較検討した.主として術前照射を行った前期(1973-78年)の症例は121例,切除を先行し術後に合併治療を行った後期(1979-80年)の症例は39例である.前期と後期で,切除率は71.1%から61.5%と約10%低下した.しかし,治癒切除率(30数%)や手術死亡率(10数%)では前後期の差をみとめなかった.予後を1-2生率で比較すると,TNM分類のstage Iでは後期の方が,stage IIIでは前期の方がよい傾向があった.stage IIでは両者に差がなかった.従って,食道癌の治療成績を向上するためには,早い時期の癌は切除を先行して術後予防照射を追加し,進行癌では術前照射によって切除率を高めることが肝要であろう.

索引用語
食道癌, 術前照射, 術後予防照射, 深達度, TNM分類

日消外会誌 14: 1655-1661, 1981

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会