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第15巻 第1号 1982年1月 [目次] [全文 ( PDF 834KB)]
原著

クローン病の外科治療―Catheter Ileostomyによる二期手術について―

仁尾 義則

京都大学第2外科(指導:日笠頼則教授)

 最近5年間に経験したクローン病は8例で,その切除標本の検討から,肉眼的病変部より単に一定の距離をおいて切除するのみでは,skipする微小病変を取り残す可能性が高いことが考えられたため,最近の症例では根治術に先立つてcatheter ileostomyを施行し,これにより小腸二重造影を行い,微小病変の検索に努めるようにしている.これによつて根治術前既に切除範囲を決定し得る.なお術中も内視鏡検査を併せ行い,微小病変の遺残を徹底的に防ぐように努めている.本法を施行した4例の術後経過期間は,最長4年で,術後成績を云々するには不充分ではあるが,現在までのところ再発を来した症例はいまだない.

索引用語
クローン病, catheter ileostomy, 小腸二重造影

日消外会誌 15: 47-54, 1982

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