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第15巻 第1号 1982年1月 [目次] [全文 ( PDF 851KB)]
原著

循環動態および腸管粘膜に対する門脈遮断の影響に関する実験的研究

安藤 久実, 藤井 英樹, 星野 澄人, 沈 秀明

安城更生病院外科(現 名古屋大学第1外科)

 膵切除を行うにあたり,まず最初に門脈を切除する術式の安全性について,Unthron tube®による上腸間膜静脈一大腿静脈一時バイパスを雑種成犬を用いて作製し,循環動態および空腸粘膜微細構造の面より,門脈単純遮断群を対照として比較検討した.
 門脈単純遮断群では,門脈遮断後には門脈圧の上昇(12.7±3.1 cm H2O→40.4±7.8 cm H2O),血圧の下降(126.7±16.0 mmHg→56.0±4.5 mmHg),心拍出量の減少(1,68±0.30 l/min→0.84±0.16 l/min)がみられ,また空腸粘膜絨毛突起の破裂とミトコンドリアの変性が45分後にはみられた.これに対してバイパス作製群では,門脈遮断後60分においても循環動態および空腸粘膜徴細構造に殆んど変化を認めず,この方法を用うれば門脈合併膵切除術が安全に施行できると考えられた.

索引用語
門脈遮断実験, 門脈合併膵切除術, 上腸間膜静脈一大腿静脈バイパス法, 空腸粘膜超微形態, Unthron tube®

日消外会誌 15: 55-63, 1982

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