原著
PTCD症例における減黄効果に及ぼす諸因子の検討
田中 隆
久留米大学医学部第2外科(主任:古賀道弘教授)
左右肝管が分断されていないPTCD症例100例を選択しPTCD後の減黄効果にいかなる因子が関与しているのか検討した結果,年齢,黄疸持続期間,胆管炎,胆汁排泄量,胆管閉塞部位,癌腫の大きさ,肝転移,減黄期間中の消化管出血などが関与し,とくに黄疸持続期間,重篤な胆管炎,減黄期間中の消化管出血が減黄効果に大きな影響を及ぼした.一般肝機能のうち減黄効果の判定に一つの指標となりうるものにコリンエステラーゼがあり,0.4ΔPHU以下で減黄は遷延する可能性が強かった.
索引用語
減黄効果, 減黄遷延因子, PTCD, 閉塞性黄疸
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