原著
胆嚢癌に対する外科的治療
川浦 幸光, 大池 恵広, 辻口 大, 松本 憲昌, 岩 喬
金沢大学医学部第1外科
当教室における1973年6月から1981年6月までの8年間に手術により確認された胆嚢癌35例を検討し,外科的治療方針についても言及した.胆嚢癌症例35例に対し,実施した術式は次のごとくであった.単純胆摘7例,拡大胆摘2例,拡大胆摘+肝楔状切除1例,拡大胆摘+総肝管および膵頭十二指腸切除1例,拡大肝右葉切除+膵頭十二指腸切除1例,減黄手術18例,肝動脈内抗癌剤持続注入5例であった.上記のうち他臓器合併切除を伴う根治術を行ったものの予後はよくないが,今後,胆嚢癌に対し,遠隔成績の向上のためには他臓器合併切除を伴う根治術が最も望ましいことを強調した.
索引用語
胆嚢癌, 他臓器合併切除, 拡大肝右葉切除, 膵頭十二指腸切除
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