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第15巻 第6号 1982年6月 [目次] [全文 ( PDF 746KB)]
原著

肝硬変症における内因性エンドトキシン血症の発来について―とくに食道静脈瘤を中心として―

樋口 勝美

日本医科大学第1外科(主任:代田明郎教授)

 肝硬変症に伴う食道静脈瘤患者の門脈,肝静脈,および末梢静脈血中エンドトキシン(Et)を検索するとともに肝予備能も併せ検討した.その結果,門脈血Et陽性例は77.8%と末梢血(52.8%)に比べて高率であり,本症に伴うsystemic endotoxemiaは腸管内由来のEtに起因することを確認し,ICG-R15値が10%以下のものでも3/8例が末梢血Et陽性であり,また門脈,末梢血陽性で肝静脈血のみ陰性であった症例が6/23例に存在,これらの症例は食道離断術を施行することにより末梢血Etを陰性化させることが可能であつた.すなわち,内因性Et血症の発来には肝を中心とするEt処理能力の低下はもちろんであるが,食道静脈瘤を中心とする側副血行路も重要な役割を果していることを立証した.

索引用語
食道静脈瘤, リムルステスト, 内因性エンドトキシン血症, 肝硬変症, 食道離断術

日消外会誌 15: 863-869, 1982

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