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第15巻 第7号 1982年7月 [目次] [全文 ( PDF 1050KB)]
原著

開腹術後の消化管運動に関する筋電図学的研究―Prostaglandin Fの腸管運動促進作用について―

山岸 良男

新潟大学医学部外科学第1講座(指導:武藤輝一教授)

 開腹術後の腸管運動をイヌ小腸筋電図を記録し検討した.さらに腸管運動促進作用があるといわれるprostaglandinF(以下PGFと略す)を投与し,その作用を同様に検討した.開腹術後6時間経過すると下部小腸ではすでに正常の筋電図パターンが観察され小腸運動は抑制されにくいことが判った.PGF投与によりspike potentialsの発生頻度は増加し小腸運動は亢進した(PGF投与前空腹期25.0±5.8%-PGF 0.5 µg/kg/min投与時40.6±8.8%,1.0 µg/kg/mic投与時54.7±11%,2.5 µg/kg/min投与時66.5±8.6%:p<0.001).臨床例においてPGFを0.35±0.09 µg/kg/minの速度で投与すると,手術終了より初発排ガスまでの所要時間は短縮しPGFは術後腸管運動促進剤として有効であった(PGF投与群3,486±1,239分,対照群4,219±662分).

索引用語
イヌ小腸筋電図, 開腹術後の腸管運動, interdigestive myoelectric complex, 腸管運動促進剤, prostaglandinF

日消外会誌 15: 1238-1248, 1982

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