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第15巻 第7号 1982年7月 [目次] [全文 ( PDF 1168KB)]
原著

直腸低位前方切除術における縫合不全防止に関する実験的研究

松本 孝一

和歌山県立医科大学外科学講座(指導:勝見正治教授)

 直腸癌に対し低位前方切除術が広く行われているが,その重要な合併症である縫合不全の発生はいまだ高率である.そこで雑種成犬を用い低位前方切除術を行い.吻合部口側結腸の血流量を中心に縫合不全発生因子ならびに防止対策について研究した.イヌ結腸筋層組織血流量は正常で91 ml/min/100 gで,支配血管を切離すると約50%に減少した.この血流障害のある腸管でGambee一列吻合,器械吻合の二者を行って比較すると,縫合不全の点で器械吻合の成績が優れていた.また吻合部を大綱でpatchすると縫合不全は減少し,耐圧力の上昇がえられた.その結果低位前方切除術で血流量が低下している腸管吻合の場合,器械吻合を行いさらに大網で吻合部をpatchする事が最も縫合不全を少なくする方法であると考えられた.

索引用語
低位前方切除術, 縫合不全, 腸管血流量, 消化管器械吻合, 吻合部補強法

日消外会誌 15: 1258-1268, 1982

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