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第15巻 第8号 1982年8月 [目次] [全文 ( PDF 436KB)]
原著

胃集検発見胃癌の予後―特に進行癌について―

宮本 幸男, 東郷 庸史, 池谷 俊郎, 竹下 正昭, 梅枝 生成, 大竹 雄二, 須藤 英仁, 内田 健二, 小堀 哲雄, 荒井 剛, 六本木 隆, 大和田 進, 水口 滋之, 神尾 政志, 泉雄 勝

群馬大学医学部第2外科

 胃集検により発見された症例のうち早期癌を除く進行胃癌86例をとりあげ,外来発見進行胃癌134例を対象として,種々の臨床病理的諸因子について検討した.1)年齢構成は集検群は外来群に比べ10歳若い40~59歳にピークがみられた.2)早期胃癌類似型が集検群で多く認められた.3)リンパ節転移状況は,集検群で陰性例がやや多かった.4)進行胃癌であっても症状のないものはstageの低い症例が多く,それは集検群であきらかであった.5)進行度分類では,stage I,IIの占める率は集検群で多かった.6)予後の面からはstage I,IIでは,両群間に差はなかったが,stage IIIで集検群で良好であり,進行胃癌においても集検群の予後は良好であった.

索引用語
胃集検, 進行胃癌, 胃癌の予後

日消外会誌 15: 1318-1322, 1982

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