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第16巻 第1号 1983年1月 [目次] [全文 ( PDF 548KB)]
原著

急性腹症型肝癌の治療経験

吉川 高志, 吉田 英晃, 堀田 敦夫, 菊川 政男, 桜井 隆久, 深井 泰俊, 白鳥 常男, 小沢 利博1), 今川 敦史1), 八倉 万之助1), 小西 陽一2)

奈良県立医科大学第1外科, 済生会中和病院消化器外科1), 奈良医大附属がんセンター腫瘍病理2)

 昭和36年以降,教室で開腹した86例の原発性肝癌のうち,急性腹症型肝癌は10例11.6%経験している.その10症例を検討すると.平均年齢は51.8歳で,圧倒的に男性が多い.全例が明らかな破裂の誘因もなく発症している.術前に正診し得たのは3例で,うち2例に血性腹水を証明している.その組織像は全例が肝細胞癌であった.手術は肝部分切除3例,右肝動脈結紮術1例,止血手術6例を行い,その6例のうち2例は二期的に肝区域切除を行っている.予後は不良で,教室では2年2カ月生存例が最長である.著者らは術前の腹腔穿刺の重要性を強調し,また治療法としては,初回は止血または部分切除にとどめ,二期的に肝区域切除を行うことを推奨したい.

索引用語
急性腹症型肝癌, 肝切除術, 肝動脈結紮術

日消外会誌 16: 53-57, 1983

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