有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第16巻 第1号 1983年1月 [目次] [全文 ( PDF 479KB)]
原著

CEAよりみた癌関連抗原の回収に関する検討

呉 正信, 藤本 茂, 宮崎 勝, 橘川 征夫, 石神 博昭, 雨宮 邦彦, 大山 欣昭, 遠藤 文夫, 志村 賢範, 高橋 修, セレスター R.D., 奥井 勝二

千葉大学医学部第1外科

 癌関連抗原の回収を検索する目的で,大腸癌15例(男9名,女6名,38~85歳,平均58.2±11.5歳)について,その癌組織および正常粘膜組織からHypotonic salt extraction(HSE)法とHypertonic salt extraction(3M-KCL)法の2種類の方法を用いて,同時に可溶性抗原を抽出し,それに含まれるCEAを測定した.その結果,HSE法では癌組織265.0±159.4 ng/mg protein(平均±1×標準偏差),正常粘膜組織51.6±32.5 ng/mg proteinであり,3M-KCL法では,それぞれ156.8±81.7 ng/mg protein,27.5±20.3 ng/mg proteinであった.すなわち,癌組織,正常粘膜組織ともHSE法が3M-KCL法より有意に高いCEA値を示した.また,組織分化度の高低,換言すればCEA産生能の多少にかかわらず,この事実が認められた.以上より,癌関連抗原の回収にはHSE法が3M-KCL法より優れていると推定された.さらに,HSE法,3M-KCL法ともに,血中CEAと腫瘍内全CEAの間には有意の相関を認め,かつ臨床病期の進行につれ腫瘍内全CEAは増加傾向を示した.

索引用語
癌関連抗原, CEA

日消外会誌 16: 92-96, 1983

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会