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第16巻 第3号 1983年3月 [目次] [全文 ( PDF 1013KB)]
会長講演

胃粘膜の腸上皮化生について

代田 明郎

日本医科大学第1外科

 ヒト切除胃の腸上皮化生についてTes-Tape法を用いて検索すると,若年者では不完全型が多く,加齢とともに完全型へと移行した.不完全型ではBrush borderの発達が悪く,Paneth細胞は存在せずTrehalase,ALPが陰性で,杯細胞のmucinはHID陽性であった.電顕組織学的には完全型腸上皮化生でも,ALP陽性および陰性の細胞が隣接しており,酵素発現の異常が起きている可能性が示唆された.また完全型腸上皮化生では増殖帯は腺底部に限局していたが,不完全型では増殖帯は拡大していた.さらに直径5 mm以下の微小胃癌の周辺粘膜について検索すると,高分化型腺癌の80%は不完全型腸上皮化生によって囲まれており,高分化型腺癌は不完全型と密接な関係があるものと考えられた.

索引用語
腸上皮化生, Tes-Tape法, 電顕酵素組織化学, Alkalinephosphatase, 3H-TdRオートラジオグラフィー

日消外会誌 16: 497-506, 1983

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