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第16巻 第3号 1983年3月 [目次] [全文 ( PDF 1111KB)]
原著

胃悪性リンパ腫の臨床的ならびに病理組織学的研究

曽和 融生, 加藤 保之, 向井 龍一郎, 新田 貢, 須加野 誠治, 三木 篤志, 紙野 建人, 梅山 馨

大阪市立大学医学部第1外科

 胃悪性リンパ腫21例を原発性15例,続発性6例に分けて臨床病理学所見から検討した.男性12例,女性9例,平均52.7歳であった.主訴は原発性,続発性ともに心窩部痛が多く,続発性では何れも頚部リンパ節,あるいは扁桃腫大で初発し,消化器症状発現まで平均1年7カ月であった.病巣肉眼形態では潰瘍型が,また続発性では多発性病巣を有する型が多い傾向であった.Rappaport分類ではdiffuse type 13例,nodular type 8例で,病巣周辺粘膜部でのリンパ濾胞の増生程度とその腫瘍化,融合像は多発病巣型に多くみられた.治療では胃全剔11例,胃亜全剔10例で,うち9例が臓器合併切除例であった.予後では直死1例を除く原発性14例のうち10年3例,5年1例を含めて8例が生存し,続発性6例のうち6年生存を含めて2例が生存し,他は2年以内再発死亡例であった.したがって原発性例のなかに術後長期間生存した例のあることより胃原発の悪性リンパ腫の存在する可能性が示唆された.

索引用語
胃悪性リンパ腫, 病理組織分類, 治療と予後

日消外会誌 16: 562-571, 1983

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