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第16巻 第5号 1983年5月 [目次] [全文 ( PDF 683KB)]
原著

人工肛門の管理―社会復帰からみた洗腸法の効用について―

鄭 漢龍, 武内 勝美, 高林 有道, 本田 稔, 松田 香苗, 宮岡 哲郎, 横尾 直樹, 松田 晋

財団法人田附興風会北野病院外科

 昭和51年1月から同55年6月までにMiles術式で,永久的人工肛門を造設し,洗腸法による人工肛門管理を指導した32名(除死亡および消息不明者)を対象として,アンケート調査を行った.退院後の洗腸継続率87.5%で,そのうち70%の患者が,2~3日に1度洗腸を行い,77.8%がそれを60分以内で済ませている.洗腸継続者の原業復帰率は,男性91.7%,女性40%,平均76.5%である.充分な洗腸の下に,少くとも1~2日の間隔をおいて,洗腸作業が社会活動の支障とならないように配慮することが肝要である.社会復帰の意欲を欠く者,心身事由で洗腸操作が困難な患者,残存結腸に病変のある症例などは,本法の適応外である.人工肛門管理法は,画一的であってはならないが,積極的に社会復帰を目指す場合には,結腸内容を一定時間しゃ断する工夫と,洗腸法の併用が,将来像として期待される.

索引用語
人工肛門管理, 洗腸法

日消外会誌 16: 891-897, 1983

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