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第16巻 第7号 1983年7月 [目次] [全文 ( PDF 1248KB)]
原著

水浸拘束ストレスラット胃の生理学的ならびに電顕学的研究

津村 秀憲

順天堂大学第1外科教室(指導:城所 仂教授)

 水浸拘束ストレスラットを用いて胃内外分泌機能を生理学的,形態学的に検討した.胃外分泌細胞の壁細胞,主細胞はストレス負荷後早期より分泌亢進状態を示した.胃体部上皮細胞はストレス負荷後粘液顆粒層が増加し4時間目以降より上皮細胞の破壊像が観察された.内分泌細胞のG細胞はストレス負荷後6時間目ではΩ型の開口分泌像が観察され,血中ガストリンは188.92±37.63 pg/mlとストレス負荷前値より有意(p<0.01)の増加を示した.また血中ガストリン値と胃液酸度との間には有意(p<0.01)の逆相関関係を示した.EC細胞は生理学的反応と形態学的反応像との間には一定の傾向が観察されなかった.

索引用語
水浸拘束ストレス潰瘍

日消外会誌 16: 1313-1323, 1983

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