原著
十二指腸球後部潰瘍の外科的治療
今野 喜郎, 亀山 仁一, 宮川 英喜, 内藤 広郎, 土屋 誉, 成井 英夫, 佐藤 寿雄
東北大学医学部第1外科学教室
教室で経験した十二指腸球後部潰瘍の6例を対象として,外科治療上の問題点について検討した.手術術式としては選(幹)迷切兼幽門形成術3例,選迷切兼胃半切除術1例,広範囲胃切除術2例を行なった.高頻度にみられた十二指腸狭窄に対処するため幽門形成術ではFinney法またはJaboulay法を,胃切除術後の再建術式としてBillroth II法を施行し良好な成績がえられた.以上のような成績から十二指腸球後部潰瘍に対して現在,著者らが考えている手術術式の選択の方針について述べた.
索引用語
十二指腸球後部潰瘍, 十二指腸狭窄, 選(幹)迷切兼幽門形成術, 選(幹)迷切兼胃半切除術
日消外会誌 16: 1324-1327, 1983
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