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第16巻 第8号 1983年8月 [目次] [全文 ( PDF 864KB)]
原著

下部大腸癌における薬理学的血管造影の検討―主に腫瘍部およびその周辺部の静脈描出について―

永澤 康滋, 小林 一雄, 森 克彦, 中村 博志, 上田 哲郎, 若林 孝幸, 新藤 健, 柳田 謙蔵, 吉雄 敏文, 亀谷 寿彦

東邦大学医学部第1外科

 下行結腸癌3例,S状結腸癌6例,直腸癌18例,計27例に対し下腸間膜動脈および内腸骨動脈より塩酸papaverineやprostaglandin E1(PGE1と略す)を用いて薬理学的血管造影を行い,血管拡張剤非使用像と比較し腫瘍周辺の静脈像について検討した.また摘出標本静脈造影を8例に行い,静脈変形についても検討した.
 血管拡張剤使用の血管造影で,静脈の拡張率が120%以上を示した症例で,腫瘍周囲の静脈変形の描出が向上し,読影を容易ならしめた.また2つの血管拡張剤比較では,PGE1がより有効であった.静脈変形には屈曲,蛇行,圧排,狭小,欠損,閉塞がみられ,壁外進展の強い症例では狭少,欠損,閉塞がとくに強く描出され,これらの変形は摘出標本静脈造影でも同様の所見を描出しえた.内腸骨動脈の薬理学的血管造影では静脈像の描出は難かしく新たな工夫が必要である.

索引用語
薬理学的血管造影, 大腸癌の血管造影

日消外会誌 16: 1520-1528, 1983

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