有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第16巻 第9号 1983年9月 [目次] [全文 ( PDF 707KB)]
原著

胃癌における組織Carcinoembryonic antigen(CEA)染色性と予後との関係

池田 栄人, 小島 治, 谷奥 卓郎, 北川 直樹, 間島 孝, 上原 泰夫, 西岡 文三, 藤田 佳宏, 間島 進, 中村 隆一1), 井上 勇1)

京都府立医科大学第1外科, 京都第1赤十字病院第1外科1)

 胃癌において酵素抗体法による癌組織CEA染色性と予後との関係をみるために,胃癌治癒切除162例について検討した.
 検索162例中CEA陽性癌は92例(56.8%)であった.予後を累積5年生存率で比較するとCEA陽性癌46±6%,同陰性癌69±6%であり前者に有意に低率であった.stage別にみるとstage II・III胃癌でCEA陽性癌32±7%,同陰性癌70±7%と前者に有意に低率であった.組織型別にみると高分化癌でCEA陽性癌47±9%,同陰性癌92±5%であり前者に有意に低率であった.この原因として肝再発・腹膜再発ともCEA陽性癌に多かった事が考えられた.
 以上,胃癌における癌組織CEA染色陽性は予後不良の指標になりうると考えられた.

索引用語
胃癌の予後, 組織Carcinoembryonic antigen(CEA)染色, 血清CEA値

日消外会誌 16: 1638-1644, 1983

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会