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第16巻 第9号 1983年9月 [目次] [全文 ( PDF 583KB)]
原著

上中部胃癌のリンパ節郭清からみた膵脾合併切除の適応

中島 聰總, 山瀬 博史, 太田 博俊, 大橋 一郎, 高木 国夫, 久野 敬二郎

癌研究会外科

 603例の上,中部胃癌において,脾門((10)),脾動脈幹((11))リンパ節郭清からみた膵脾合併切除(合切)の適応を術後生存率をもとに検討した.n2(+),S2症例では脾温存群の5生率は17.6%,膵脾合切群のそれは21.8%であった.また(10)(11)に転移を認めた症例での脾温存群には5生例はなく,膵脾合切群では27.4%に5生例を認めた.n1(+)症例では漿膜浸潤の如何に拘らず,脾温存群の5生率が良く(56.3%対44.1%),またn(-)症例では両術式間に差を認めなかった.(10)(11)リンパ節への転移は周辺リンパ節((2),(3),(4),(9))の転移情況からある程度推測可能であった.以上より膵脾合切の適応は(10)(11)に転移があるか,またはその可能性の高い症例(治療的郭清)に限定し,予防的郭清としては脾温存につとめるべきである.

索引用語
上中部胃癌, 脾門・脾動脈幹リンパ節郭清, 膵脾合併切除, 上中部胃癌術後生存率, 腫瘍免疫

日消外会誌 16: 1650-1655, 1983

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