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第16巻 第10号 1983年10月 [目次] [全文 ( PDF 975KB)]
原著

分節的胃切除術の幽門洞枝温存の意義についての実験的研究―胃横切・端々吻合術術後1年の食餌投与時筋電図―

桑田 博文

奈良県立医科大学第1外科(指導:白鳥常男教授)

 分節的胃切除術における幽門洞枝温存の意義を解明する目的で,術後1年目の胃横切2群(幽門洞枝切離群と温存群)と対照の正常群について食餌投与時の胃筋電図を観察した.横切2群の横切上部は正常胃と同様に正蠕動放電のみで放電間隔の延長と伝播速度の促進がみられた.一方,横切下部は食餌投与により逆蠕動放電の減少,正蠕動放電の放電間隔と伝播速度は正常群の幽門洞部と逆に短縮と遅廷がみられ,全く異なる異常運動が観察された.この異常運動は幽門洞枝の有無に関係なく存在し,胃内容排出障害の問題に関係すると推察される.したがって,分節的胃切除術の際,幽門洞枝温存の有無にかかわらず幽門筋切離術が必要と考えられる.

索引用語
分節的胃切除術, 迷走神経幽門洞枝, 幽門筋切離術, 胃筋電図, 胃横切離・端々吻合術

日消外会誌 16: 1753-1761, 1983

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