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第16巻 第10号 1983年10月 [目次] [全文 ( PDF 429KB)]
原著

組織型にCEA産生能を加味した胃癌分類の検討

内藤 寿則, 西田 博之, 友清 明, 沢田 勉, 磯村 正, 武内 稔, 三好 敦生, 中山 陽城

久留米大学第2外科

 PAP法で組織CEAを反応の有無から(++)群44例,(-)群15例を対象とし,それに胃癌組織型を加味して4群に細分類し,臨床病理学的に検討した.
 CEA(++),分化型癌は18例すべてが50歳以上で男性に多く,病理所見ではintermediateが16例,INFβ13例であった.CEA(++),未分化型26例では20例が60歳以下で女性に多く,病理所見ではscirrhous 14例,INFγ13例であった.このようにCEA(++)胃癌は一般概念とされている組織型からの臨床病理所見の特徴がより強調されているようであった.なおCEA(-)群においては特徴的所見は認めなかった.

索引用語
組織CEA, 胃癌組織型, 酵素抗体法, 胃癌リンパ節転移, 胃癌深達度

日消外会誌 16: 1762-1765, 1983

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