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第16巻 第10号 1983年10月 [目次] [全文 ( PDF 997KB)]
原著

大腸癌に対する制癌剤術中漿膜下投与に関する実験的ならびに臨床的研究

森 泰則

順天堂大学第1外科

 大腸癌に対する制癌剤のリンパ系投与を目的として,もっとも効果的な術中補助化学療法を究明するために,高分子量制癌剤でかつ殺細胞効果を有するNCSを用い動物実験を行った.実験では他の投与法に比べ漿膜下投与法がもっとも胸管内移行が高く15分で7.6 u/ml 150分まで1.0 u/ml以上であった.NCSはMMCに比べ高濃度を得,さらにNCSエマルジョンを用いることによりリンパ節内濃度を高めることができた.つぎに臨床例では実際に大腸癌近傍の漿膜下に術中10000 u注入を行ったところ,所属リンパ飾内濃度は平均1.4 u/gで第1群より第3群にいくにしたがい高濃度を示し転移リンパ節にも1.24 u/gのNCSを検出しえた.現在までに水溶性制癌剤は局所注入ならびに全身投与ではリンパ行性には移行しえないと考えられてきたが,水溶性NCSの漿膜下投与により十分な濃度のリンパ系への移行が認められた.

索引用語
リンパ系制癌剤投与法, 術中制癌剤漿膜下投与法, 高分子量制癌剤, 制癌剤エマルジョン, ネオカルチノスタチン(NCS)

日消外会誌 16: 1800-1807, 1983

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