原著
乳酸値測定による食道再建用胃腸管のViability判定法の有用性
遠藤 渉, 渡辺 登志男
東北逓信病院外科
イヌを用いて食道再建用有茎小腸および胃管モデルを作成し,吻合予定部胃腸管壁血液中の乳酸値を測定して正常部との較差(ΔLa.値)を求め,この値が再建用胃腸管のviability判定の指標になるか否かを実験的に検討した結果,有茎小腸では作成後15分のΔLa.値が1.0 mmol/ι以下の場合,また胃管では同様に1.5 mmol/ι以下の場合にviableであると判定可能であり,簡便かつ迅速な本法の有用性が強く示唆された.
索引用語
胃腸管のviability判定法, 胃腸管壁血液中乳酸値, 食道再建臓器, 縫合不全
日消外会誌 16: 1881-1889, 1983
|
PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です |
|