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第16巻 第11号 1983年11月 [目次] [全文 ( PDF 868KB)]
原著

乳酸値測定による食道再建用胃腸管のViability判定法の有用性

遠藤 渉, 渡辺 登志男

東北逓信病院外科

 イヌを用いて食道再建用有茎小腸および胃管モデルを作成し,吻合予定部胃腸管壁血液中の乳酸値を測定して正常部との較差(ΔLa.値)を求め,この値が再建用胃腸管のviability判定の指標になるか否かを実験的に検討した結果,有茎小腸では作成後15分のΔLa.値が1.0 mmol/ι以下の場合,また胃管では同様に1.5 mmol/ι以下の場合にviableであると判定可能であり,簡便かつ迅速な本法の有用性が強く示唆された.

索引用語
胃腸管のviability判定法, 胃腸管壁血液中乳酸値, 食道再建臓器, 縫合不全

日消外会誌 16: 1881-1889, 1983

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