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第16巻 第11号 1983年11月 [目次] [全文 ( PDF 917KB)]
原著

Elemental dietおよびその構成成分の膵内外分泌反応に及ぼす影響に関する臨床的ならびに実験的研究

相場 哲朗

新潟大学第1外科(主任:武藤輝一教授)

 膵頭十二指腸切除後の症例および麻酔下の雑種成犬を対象に,elemental dietおよびその主要構成成分である12%アミノ酸液,20%ブドウ糖液と10%脂肪乳剤を上部空腸に持続注入し,膵内外分泌反応の変動を観察した.膵液は,臨床例では残存膵の膵管内に挿入したシリコンチューブより,実験例では主膵管に挿入したポリエチレンチューブより採取した.pH 6.0のelemental dietおよび10%脂肪乳剤は膵外分泌に対して無刺激であり,前者については12%アミノ酸液の膵外分泌抑制作用と20%ブドウ糖液の亢進作用が相殺された結果と考えられた.pH 2.0のelemental dietおよび20%ブドウ糖液は膵外分泌を強く刺激し,血漿セクレチンは有意に上昇した.

索引用語
膵内外分泌, elemental diet, 膵頭十二指腸切除, 経腸栄養

日消外会誌 16: 1959-1967, 1983

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