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第16巻 第11号 1983年11月 [目次] [全文 ( PDF 1024KB)]
原著

占居部位別にみた直腸癌の臨床病理学的研究

梛野 正人, 高橋 孝, 太田 博俊, 小鍛治 明照, 藤原 章, 久野 敬二郎, 加藤 洋1)

癌研究会附属病院外科, 同 病理1)

 直腸癌(1946~1979年の単発根治776例)の占居部位をその腫瘍の中心と歯状線との距離により1 cmごとに区分し,発生頻度,年齢,男女比,腫瘍中心の壁在位置,組織型,肉眼型,深達度,大きさ(環周度,長径),リンパ節転移,stage分類,術後5年生存率の11因子を部位別に検討した.その結果,部位別にみた直腸癌の特徴からは,歯状線上1.0~3.0 cm,8.0 cm,12.0 cmを境界線として直腸癌を4つの部位にまとめることができた.さらに,直腸癌のための直腸の部位区分として,歯状線上1.0 cm,8.0 cm,12.0 cmを境界線とすることが規約の部位区分のあいまいさを補い,直腸癌の特徴をよく反映している点で望ましいと考えられた.

索引用語
直腸癌, 占居部位区分

日消外会誌 16: 1976-1985, 1983

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