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第16巻 第12号 1983年12月 [目次] [全文 ( PDF 1015KB)]
原著

門脈走行異常―臨床的意義とその発生機序に関する考察―

松本 由朗, 菅原 克彦, 井田 健1), 真下 六郎1), 許 国文1), 藤井 秀樹1), 若城 茂太朗1), 磯和 剛平1), 小山 茂樹2)

山梨医科大学外科学第1講座, 公立甲賀病院外科1), 同内科2)

 発生機序の異なるとみられる門脈走行異常の3症例を経験し,診断,治療の要点ならびにその文献的考察を行い,さらに発生機序につき推論を示した.1)十二指腸前門脈:35歳,男,胆管結石,肝内結石を合併,文献上109例が報告されている.caudal anastomosisが本流となって生じたものと思われる.2)膵前十二指腸後門脈:64歳男.胆管結石,胆管癌合併.文献上3例目の報告例で卵黄静脈と肝窩の位置関係の異常により生じたと推定される.3)門脈本幹欠損:62歳,女.胆管炎,胆嚢結石を合併,門脈血はすべて胆管を取り巻く太い網目状の副血行路を通り肝内に流入する.同様な症例の報告はほかに見当らない.両側卵黄静脈間の吻合形成不全によるものと推定される.なお以上の3症例はいずれも先天性総胆管拡張症の胆管形態を示した.

索引用語
十二指腸前門脈, 膵前十二指腸後門脈, 門脈本幹欠損, 先天性総胆管拡張症

日消外会誌 16: 2112-2121, 1983

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