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第17巻 第3号 1984年3月 [目次] [全文 ( PDF 997KB)]
宿題報告

大腸癌および残胃癌発生における胆汁酸の意義に関する研究

貝原 信明

鳥取大学医学部第1外科

 回腸切除により大腸内流入胆汁酸量を増加させたラットでは,実験大腸癌の発生が著明に増加した.このような現象はヒトでもみられるようであり,回盲部切除患者は健康者に比べて糞便中胆汁酸量が多く,大腸癌発生との関係も示唆された.大腸癌患者と健康者とでは糞便中胆汁酸量にあまり差はみられなかったが,癌患者では1次胆汁酸が多い傾向にあった.胃切除ラットに実験的に発生させた残胃癌の頻度は,胆汁を含む十二指腸液の胃内逆流が多いものほど高かった.培養細胞を用いた検討では,胆汁酸にトランスフォーメーション促進作用が認められた.以上の結果から,大腸癌および残胃癌発生には胆汁酸が関与している可能性が強く示唆された.

索引用語
大腸癌, 残胃癌, 胆汁酸, in vitro transformation, プロモーター

日消外会誌 17: 537-546, 1984

別刷請求先
貝原 信明 〒683 米子市西町36-1 鳥取大学医学部第1外科

受理年月日
1983年10月18日

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