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第17巻 第5号 1984年5月 [目次] [全文 ( PDF 701KB)]
原著

下咽頭頚部食道癌の手術―遊離空腸移植による再建―

加藤 抱一, 飯塚 紀文, 渡辺 寛, 照井 頌二1), 小野 勇1), 海老原 敏1), 波利井 清紀2)

国立がんセンター病院外科, 同 頭頚科, 1)東京大学附属病院形成外科2)

 下咽頭頚部食道癌症例11例の手術において,遊離空腸移植法を用いて食道再建を行った.2例で胸骨縦切開,3例で胸骨上部切除を行い縦隔最上部リンパ節の郭清を行い,3例で縦隔気管瘻が形成された.血管吻合は顕微鏡を用いた微小血管吻合法を応用し,移植空腸のヘパリン化や冷却は行わない.阻血時間は2時間前後であり,血管吻合の成功率は100%であった.術後合併症として咽頭空腸吻合部の縫合不全が3例あったが,軽微なものであった.術後の食物摂取は1ヵ月前後から良好となり,退院時にはほぼ満足すべきものであった.遊離空腸移植法は比較的侵襲の少ない確実な方法として,頚部食道再建に有用である.

索引用語
下咽頭頚部食道癌の手術, 縦隔気管瘻(Grillo), 微小血管吻合による遊離腸管移植

日消外会誌 17: 837-843, 1984

別刷請求先
加藤 抱一 〒104 東京都中央区築地5-1-1 国立がんセンター病院・外科

受理年月日
1984年2月15日

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