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第17巻 第7号 1984年7月 [目次] [全文 ( PDF 350KB)]
原著

胃癌とcarcinoembryonic antigen―とくに治療効果,予後との関係について―

尾崎 行男, 池田 芳明, 水沢 清昭, 万木 英一, 西土井 英昭, 浜副 隆一, 清水 法男, 前田 迪郎, 古賀 成昌

鳥取大学第1外科

 胃癌198例のCEAを測定し,CEA値と予後との関係,ならびに化学療法施行時の効果判定としてCEAの意義について検討した.治癒手術例(109例)の1年再発率は術前CEA正常値例で5.3%,術前CEA高値例で23.1%と,CEA高値例に再発率は高く,非治癒手術例(40例)でも術前CEA高値例が早期に死亡していた.一方,再発胃癌11例の化学療法前後のCEA値の推移(CEA変化率)と生存期間との間には有意の負の相関関係を認め,化学療法施行時の指標としてCEA測定は有用と考えられた.

索引用語
胃癌, carcinoembryonic antigen

日消外会誌 17: 1403-1406, 1984

別刷請求先
尾崎 行男 〒683 米子市西町36-1 鳥取大学医学部第1外科

受理年月日
1984年3月14日

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