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第17巻 第10号 1984年10月 [目次] [全文 ( PDF 571KB)]
原著

十二指腸潰瘍に対する選択的近位迷走神経切離術の治療成績:広範囲胃切除術と比較して

三隅 厚信, 八木 泰志, 原田 和則, 本明 宜彦, 大地 哲史, 水本 誠一, 赤木 正信, 谷脇 孝1), 久野 則明1), 松岡 寿夫2), 岡部 正人3), 有田 哲正3)

熊本大学医学部第2外科, 八代綜合病院外科1), 国立西埼玉病院外科, 2), 国立熊本病院外科3)

 十二指腸潰瘍に対する選択的近位迷切術(SPV)98例(術後6カ月~6年経過)を対象として,その術後成績について臨床所見,検査成績およびアンケート調査成績を検討して,次の結果を得た.
 減酸率はMAOで73.5%であり,広切85.4%に比べてやや低いが,drainageの有無では差がない.再発率は2.0%で広切の1.4%よりも高い傾向がみられ,drainage(-)群には再発例はない.術後愁訴は広切よりSPVことにdrainage(-)群に多いが,術後経過とともに減少し,術式間に差がなくなる.社会復帰,就労状況は広切に比べて良く,drainage(+)群よりも(-)群で良好である.
 SPVは術後の減酸および再発の点で広切よりも多少劣るが,術後愁訴や社会復帰状況の面では良好であり,その適応を慎重に選べばかなり優れた術式であると思われる.

索引用語
選択的近位迷切術, 広範囲胃切除術, 十二指腸潰瘍

日消外会誌 17: 1830-1835, 1984

別刷請求先
三隅 厚信 〒860 熊本市本荘1-1-1 熊本大学医学部第2外科

受理年月日
1984年7月11日

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