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第17巻 第11号 1984年11月 [目次] [全文 ( PDF 654KB)]
原著

食道静脈瘤合併肝硬変症例の予後に関する研究―内視鏡的栓塞療法施行例―

小林 幸雄, 高瀬 靖広, 折居 和雄, 岩崎 洋治

筑波大学臨床医学系外科

 肝硬変を原疾患とする内視鏡的栓塞療法施行食道静脈瘤症例の,治療前の肝機能検査値より予後の推定を試みた.その結果,一年後の生死の推定に有用な肝機能検査項目は,GOT,ALB,CHE,CHO,T-BIL,ICG(15分値),PTであった.そして,これらの有意差を認めた検査項目より判別率の良い3項目を選び,判別式Y=0.016GOT-0.019CHO+0.216T-BIL+1.359が得られ,判別率91.25%で施行例の1年後の生死を予測しうる成績を得た.

索引用語
内視鏡的栓塞療法, 食道静脈瘤

日消外会誌 17: 1996-2005, 1984

別刷請求先
小林 幸雄 〒305 茨城県新治郡桜村天久保2-1-1 筑波大学臨床医学系外科

受理年月日
1984年7月11日

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