原著
胃癌リンパ節(肝十二指腸間膜内・膵頭後部・腸間膜根部)郭清の適応
佐々木 壽英, 赤井 貞彦, 島田 寛治, 加藤 清, 佐野 宗明, 田島 健三, 深川 茂
新潟ガンセンター外科
昭和49年から58年までの10年間に当科で切除した胃癌治癒切除と相対治癒切除1,381例とNo.(12)(肝十二指腸間膜内),No(13)(膵頭後部),No.(14)(腸間膜根部)への転移44例の分析から,No.(12),(13),(14)郭清の適応について検討した.
1.治療的郭清の適応
No.(12),(13),(14)に転移を認め,相対非治癒切除までが可能と判定された症例は治療的R3郭清の適応である.
2.予防的郭清の適応
i)局在AおよびAMCの進行癌,局在MのS1以上症例は予防的郭清の適応である.
ii)局在・深達度は問わないが,No.(5),(6),(8)のいずれかに転移陽性と判定した場合には,No.(12),(13),(14)の予防的郭清が望ましい.
索引用語
胃癌リンパ節郭清適応, 肝十二指腸間膜内・膵頭部後部・腸間膜根部リンパ節転移, 肝十二指腸間膜内・膵頭後部・腸間膜根部リンパ節郭清
別刷請求先
佐々木壽英 〒951 新潟市川岸町2-10 新潟県立ガンセンター外科
受理年月日
1984年10月17日
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