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第18巻 第1号 1985年1月 [目次] [全文 ( PDF 637KB)]
原著

肝動脈塞栓術併用肝切除例の検討

竜 崇正, 山本 義一, 山本 宏, 渡辺 義二, 向井 稔, 菊池 俊之, 有我 隆光, 長島 通, 高 在完, 碓井 貞仁, 小高 通夫, 佐藤 博

千葉大学医学部第2外科

 23例の肝細胞癌に対してTAE併用肝切除を行った.23例27結節の組織所見では,主腫瘍が全壊死となったのは4結節15%のみであった.Viable cellの残存には一定の傾向がみられ,腫瘍被膜周囲に残存するものは,12結節44%の多くに,主腫瘍内の隔壁で境された領域単位で残存するものは1結節4%,両者の混合型3結節11%であった.またほとんど壊死をみとめないTAE無効例は7結節26%にみられ,被膜の形成が無いか不完全な例に多かった.また門脈腫瘍塞栓は8例にみられたがTAEは無効であった.娘結節では5 mm以下で13個中1個が有効であったのみだが,6~10 mmでは9個中3個が有効であった.TAE併用肝切除23例中2例(8.6%)が肝不全および食道静脈瘤破裂で直接死亡となった.累積生存率は1年74%,2年66%,3年44%であり,再発死と肝硬変死が約半数づつ遠隔死亡の原因であった.再発例の多くが門脈腫瘍塞栓合併例であり,この点が今後の問題点である.

索引用語
肝細胞癌, 肝動脈基栓術, 肝切除

日消外会誌 18: 60-65, 1985

別刷請求先
竜 崇正 〒280 千葉市亥鼻1-8-1 千葉大学医学部第2外科

受理年月日
1984年10月17日

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