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第18巻 第3号 1985年3月 [目次] [全文 ( PDF 1106KB)]
原著

食道静脈瘤に対する経胸食道離断術(杉浦法)前後の食道・胃接合部機能の臨床的研究

平出 康隆

順天堂大学第2外科(主任:杉浦光雄教授)

 食道静脈瘤患者82例の経胸食道離断術前後の食道運動機能と,術後嚥下障害について,食道内圧測定より検討した.下部食道昇圧帯圧は34.9±5.3 cmH2Oと対照群29.3±4.3 cmH2Oより高値を示し,pH測定,食道造影でも逆流はみられなかった.経胸食道離断術後では,下部食道において,陽性波発現時間,波高,酸クリアランスが低下し,ぜん動波伝達率も61.5%と障害されたが,術後5週で回復した.嚥下障害も,術後経時的に改善し,術後5週では8.8~21.4%となった.また下部昇圧帯機能は温存されており,逆流防止のための追加手術は不要である.経胸食道離断術後の食道運動機能低下,嚥下障害は一過性で,術後5~9週で改善し,離断部狭窄は2例,2.4%であった.

索引用語
食道静脈瘤, 食道運動機能, 食道内圧測定, 経胸食道離断術(杉浦法)

日消外会誌 18: 614-624, 1985

別刷請求先
平出 康隆 〒113 文京区本郷3-1-1 順天堂大学第2外科 

受理年月日
1984年11月21日

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