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第18巻 第3号 1985年3月 [目次] [全文 ( PDF 508KB)]
原著

pm胃癌の臨床病理学的検討

池田 孝明, 堀 雅晴, 高木 国夫

癌研究会付属病院外科

 癌研病院外科において1946年より75年までに手術されたpm胃癌は452例である.肉眼形態で早期癌類似pm胃癌とBorrman型pm胃癌に大別し分析を試みた.pm胃癌の5年生存率は肉眼形態,リンパ節転移,組織型で有意の差が認められた.早期癌類似pm胃癌は深達度smの早期胃癌と,Borrman型pm胃癌は深達度ssの進全癌と,5年生存率,リンパ節転移の頻度,組織型の割合においてきわめて近い関係にあることが判明した.また癌のpmへの浸潤形式をscattered typeとmassive typeに2大別してみると,早期癌類似pm胃癌ではscattered typeの割合が多く,Borrman型pm胃癌ではmassive typeが多い.pmへの浸潤形式においても両者が異なる性格をもつものと考えられる.

索引用語
pm胃癌

日消外会誌 18: 640-644, 1985

別刷請求先
池田 孝明 〒170 豊島区上池袋1-37-1 癌研究会病院外科

受理年月日
1984年11月21日

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