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第18巻 第4号 1985年4月 [目次] [全文 ( PDF 390KB)]
原著

教室における胆石症再手術例の検討

豊野 充, 原 隆宏, 塚本 長

山形大学第1外科

 過去8年間に当科で行った胆石症手術例322例のうち再手術例は22例(6.8%),前回手術当科例は7例(2.2%)であった.22例全例が有石例で遺残結石:13例,再発結石:9例であった.結石の所存部位と頻度は胆嚢:1例,0.5%,胆管:13例,14.1%,肝内胆管:8例,44.4%で,結石の種類と頻度はコ系石:3例,1.6%,ビ石灰石:18例,15.4%,純色素石:1例であった.結石再発の原因は胆管狭窄:6例,吻合部狭窄:1例,絹糸核:1例などだった.手術々式は基本的には胆管截石術であるが,肝内胆管狭窄4例には肝外側区域切除術,上部胆管狭窄2例には胆道再建術,下部胆管狭窄10例には乳頭形成術:8例,胆道再建術:2例を施行した.予後は結石再発:1例,長期遠隔死亡:1例のほか良好だった.

索引用語
胆石症再手術, 遺残結石, 再発結石, 術後胆管狭窄, 胆道再建術

日消外会誌 18: 779-784, 1985

別刷請求先
豊野 充 〒990-23 山形市蔵王飯田西の前 山形大学医学部第1外科

受理年月日
1984年12月12日

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