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第18巻 第5号 1985年5月 [目次] [全文 ( PDF 801KB)]
原著

消化器外科領域における創感染の研究―手術創汚染菌と創感染の関係ならびに予防的化学療法の意義―

小長 英ニ, 折田 薫三1), 渕本 定儀1), 木村 秀幸2)

国立岩国病院外科, 岡山大学第1外科1)岡山済生会総合病院外科2)

 消化器外科領域手術の術創より汚染菌を検出し,術後創感染との関係を検討した.367例中209例(56.9%)の症例より352株の菌が検出された.上腹部臓器の手術(159例)では43.4%の陽性率である.下腹部臓器の手術(93例)では77.4%の陽性率であり,検出菌はグラム陰性桿菌37株,嫌気性菌51株,Str.faecalis 20株と多彩であった.術後創感染は10例,2.7%の発生率であり,10例中8例に術創より汚染菌が検出され,5例で感染創よりの分離菌と一致した.感染創よりの分離菌はStr.faecalis,Ent.cloacae,Pseudomonas sp.などであり,予防的化学療法剤cefmetazoleの無効菌であった.有効菌による創感染例はなく,予防的化学療法は有効であると結論できる.

索引用語
創感染, 術創汚染菌, 予防的化学療法

日消外会誌 18: 968-975, 1985

別刷請求先
小長 英二 〒740 岩国市黒磯町2-5-1 国立岩国病院外科

受理年月日
1985年2月13日

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