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第18巻 第7号 1985年7月 [目次] [全文 ( PDF 490KB)]
原著

胃癌患者における血中CEA上昇因子について―とくに胃癌組織内CEA活性との関連から―

米村 豊, 橋本 哲夫, 沢 敏治, 嶋 裕一, 宮崎 逸夫

金沢大学第2外科

 血中CEA値と組織内CEA活性を同時測定した胃癌患者101例を対象とし血中CEA値規定因子を検討した.その結果以下の結論を得た.
 1)血中CEA陽性例は全例組織内CEA活性陽性であった.2)原発巣組織内CEA活性と転移巣組織内CEA活性に相違のある例が33%みられた.3)血中CEA陽性例は全例脈管侵襲を有していた.4)組織内局在パターンでは分泌型・顆粒型で血中CEA陽性例が12%みられた.
 以上より血中CEA規定因子としてCEA産生能・脈管侵襲・癌の量・組織型・転移の有無・組織内CEA局在様式・転移巣でのCEA産生能などがあげられる.血中CEA値で胃癌患者をモニターする時,これら因子を考慮に入れ腫瘍マーカーとして使用することが肝要である.

索引用語
胃癌のcarcinoembryonic antigen陽性率, Carcinoembryonic Antigenの血中移行の機構

日消外会誌 18: 1630-1634, 1985

別刷請求先
米村 豊 〒920 金沢市宝町13-1 金沢大学医学部第2外科

受理年月日
1985年3月31日

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