有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第18巻 第7号 1985年7月 [目次] [全文 ( PDF 505KB)]
原著

腫瘍マーカーCA 19-9およびCA 125の消化器疾患における臨床的意義:特に膵癌,胆道癌診断の有用性について

吉村 龍太, 芳賀 克夫, 江上 寛, 酒本 喜與志, 赤木 正信

熊本大学医学部第2外科

 CA 19-9およびCA 125の血清値およびCA 19の胆汁中値を測定し,その臨床的有用性について検討した.対象は消化器系を中心とした悪性疾患232例,良性疾患113例である.CA 19-9は悪性疾患の中でも特に膵癌において86%(25/29),胆道癌で60%(15/25)と高い陽性率を示した.良性疾患では7%(7/102)と陽性率が低く,さらに膵炎では8%(3/40)と陽性率が低く膵癌との鑑別に有用と考えられる.CA 125は膵癌で62%(18/29),胆道癌で56%(13/24)と高い陽性率を示し,良性疾患では6%(4/70)が陽性であった.CA 19-9とCA 125は互いに独立した腫瘍マーカーであり,それらを同時に測定することにより,特に膵癌97%,胆道癌75%と診断率が向上することが判明した.

索引用語
モノクローナル抗体製腫瘍マーカー, CA 19-9, CA 125, 膵癌の血清学的診断

日消外会誌 18: 1687-1692, 1985

別刷請求先
吉村 龍太 〒860 熊本市本荘1-1-1 熊本大学医学部第2外科

受理年月日
1985年3月13日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会