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第18巻 第11号 1985年11月 [目次] [全文 ( PDF 1066KB)]
原著

原発性肝内結石症における胆管狭窄の臨床的意義―切除肝の臨床病理学的研究―

和田 敏末

東京医科大学外科学教室(指導:木村幸三郎教授, 山梨医科大学外科 菅原 克彦教授)

 肝門部胆管および肝内胆管に狭窄が認められる50例を検索し,この狭窄部が肝臓に及ぼす臨床的意義を検討した.狭窄部胆管領域の肝臓は非狭窄部の肝臓に比べ肉眼的に正常な外観27例,肥大8例,萎縮15例で肝内胆管結石の有無に関係のない変化であった.さらに肝切除を施行した27例と剖検の2例の切除肝の組織学的変化は,グリソン鞘における線維化,偽胆管増生,炎症細胞浸潤であり,肉眼的変化より著しい変化が認められた.切除肝の外観と年齢の関係では正常な外観の症例は47.6±16.1歳であるのに対し,肥大61.6±5.3歳,萎縮60.0±12.8歳でこの所見は肝の経時的変化として肥大,萎縮へと進行する退行性変化が示唆された.
 この変化の原因は結石の存在よりも狭窄の役割が第一義的で肝切除や拡大胆管切開術による狭窄部の除去がその根治療法であることを示唆するものである.

索引用語
先天性総胆管拡張症, 胆管狭窄, 胆汁うっ滞, 肝臓の退行性変化, 肝内結石の根治療法

日消外会誌 18: 2305-2313, 1985

別刷請求先
和田 敏末 〒409-38 山梨県中巨摩郡玉穂町下河東1110 山梨医科大学第1外科

受理年月日
1985年6月19日

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