^99mTc-PMTによる急性胆嚢炎の診断に関する検討

高田　忠敬, 安田　秀喜, 内山　勝弘, 長谷川　浩, 四方　淳一, 国安　芳夫^1）

帝京大学第1外科, 帝京大学放射線科^1）

　^99mTc-PMTを用いた肝胆道スキャンによる急性胆嚢炎の診断について，胆摘後症例を除く良性胆道疾患80例を対象に検討した．
　急性胆嚢炎の診断基準として従来用いられてきた胆嚢描画の有無では，specificity 63％，efficiency 72％，predictability positive test（有病正診率）45％であった．胆嚢描画陰性に加え腸管運動低下を診断基準に加えるとspecificity 97％，efficiency 97％，predictability positive test 90％と診断能が有意（p＜0.01）に向上した．従って，急性胆嚢炎の診断基準に，腸管運動低下所見の有無を加味することが意義あることと言える．

索引用語
^99mTc-PMT, 肝胆道スキャン, 急性胆嚢炎, 胆石症

別刷請求先
高田　忠敬　〒173　板橋区加賀2-11-1　帝京大学医学部第1外科

受理年月日
1985年6月19日

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