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第18巻 第12号 1985年12月 [目次] [全文 ( PDF 571KB)]
原著

人工肛門管理における吸引式洗腸器の有用性について

更科 広実, 斉藤 典男, 新井 竜夫, 布村 正夫, 奥井 勝二, 樋口 道雄1), 古山 信明1), 深尾 立2), 折居 和雄2), 岩崎 洋治2)

千葉大学医学部第1外科, 同 手術部1), 筑波大学臨床医学系外科2)

 新しく開発した吸引式洗腸器の有用性を知る目的で,従来より使用されていたストッパー式洗腸器と比較検討した.対象はMiles手術後の結腸終端人工肛門保有者で,それぞれの洗腸器を使用していた15症例(計30症例)について対面調査を行った.その結果,吸引式洗腸器の長所としては穿孔の危険が少いこと,速やかに完全な洗腸が行えること,臭気もなく清潔に行えることが挙げられた.一方,ストッパー式洗腸器に比べ十分な指導を必要とするなど,いくつかの短所も示唆された.
 以上の結果から,本洗腸器は若い知識人に適しており,さらに狭窄様人工肛門症例の洗陽にも威力を発揮していることが明らかとなった.

索引用語
人工肛門洗腸, ストーマリハビリテーション

日消外会誌 18: 2470-2475, 1985

別刷請求先
更科 広実 〒280 千葉市亥鼻1-8-1 千葉大学医学部第1外科

受理年月日
1985年7月10日

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