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第19巻 第3号 1986年3月 [目次] [全文 ( PDF 1278KB)]
宿題報告

胃癌発生母地と胃癌の胃切除範囲の検討

三隅 厚信

熊本大学医学部第2外科

 教室および関連施設における切除胃標本を研究対象として,背景胃粘膜の病理組織学的ならびに組織化学的検索成積を中心に,「胃癌発生母地と胃癌の胃切除範囲」の問題について検討した.
 1)胃粘膜の萎縮性変化および腸上皮化生は,幽門および噴門から始まり体部に及ぶのではなく,胃粘膜全体に発生し進展する.
 2)これらの変化は胃癌の発生母地として,ことに一部の腸上皮化生は分化型癌の発生母地として重要な意義を有している.
 3)多発胃癌の中には顕微鏡的に発見された微小癌があり,これらのほとんどが幽門腺および萎縮胃底腺領域に存在していた.
 4)残胃の癌の発生部位もやはり残存した幽門腺および萎縮胃底腺領域に存在していた.したがって,胃癌の胃切除に際しては,癌の発生母地として重要な意義を有する幽門腺および萎縮胃底腺領域を残さないように,切除範囲を決定することである.

索引用語
胃癌発生母地, 胃粘膜萎縮, 陽上皮化生, 胃切除範囲, phosphorylase

日消外会誌 19: 597-605, 1986

別刷請求先
三隅 厚信 〒860 熊本市本荘1-1-1 熊本大学医学部第2外科

受理年月日
1985年11月12日

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