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第19巻 第4号 1986年4月 [目次] [全文 ( PDF 688KB)]
原著

膵全摘後におけるinsulin抗体出現の意義

石川 治1), 大東 弘明1), 佐々木 洋1), 今岡 真義1), 亀山 雅男1), 甲 利幸1), 福田 一郎1), 古河 洋1), 小山 博記1), 岩永 剛1), 笹隈 富治子2), 置塩 達郎2)

大阪府立成人病センター外科1), 臨床検査科2)

 膵全摘後7例の患者に対して総および遊離insulin値をPolyethylene glycol法にて経時的に測定し,その差をinsulin抗体量の指標として血糖値の変動との相関を検討した.その結果5例は抗体量の著明な増加とともに過血糖を,うち4例には低血糖をも頻発するようになった.うち2例はinsulin製剤の変更とともに抗体量は低下し血糖controlは安定化した.抗体はすべてIgG globulinであった.insulin負荷テストにおいて,抗体存在下では遊離insulinの半減期は遅延しており,これが過・低血糖の頻発した一因と考えられた.また一旦発生した低血糖に対して,血糖上昇作用を有するホルモンの反応は不良で,これが低血糖からの回復能に乏しい理由と考えられた.

索引用語
insulin抗体, 低血糖発作, 膵全摘後の血糖管理, insulin耐性

日消外会誌 19: 757-763, 1986

別刷請求先
石川 治 〒537 大阪市東成区中道1-3-3 大阪府立成人病センター

受理年月日
1985年10月9日

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