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第19巻 第9号 1986年9月 [目次] [全文 ( PDF 827KB)]
宿題報告

胃がん患者における免疫抑制機序の解析と治療への応用

峠 哲哉

広島大学原医研外科

 胃がん患者における免疫抑制機序を解析し,免疫抑制機序の制御手段,方法のがん治療への応用について検討した.胃がん患者には末梢血にサプレッサー細胞,サプレッサー前駆細胞が認められ,血清中にはサプレッサー細胞誘導因子が存在した.脾はサプレッサー前駆細胞が豊富な臓器であり,サプレッサー細胞の分化成熟化の場を担っており,免疫抑制に関与することが示された.免疫抑制機序を制御する手段,方法として,脾摘,BRMによるサプレッサー細胞活性の修飾,さらに血漿変換療法について検討し,がん治療への応用について述べた.

索引用語
胃がん, サプレッサー細胞, サプレッサー細胞誘導因子, 脾摘, 免疫抑制機序の制御

日消外会誌 19: 1873-1880, 1986

別刷請求先
峠 哲哉 〒734 広島市南区霞1-2-3 広島大学原医研外科

受理年月日
1986年7月9日

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